エキサイト １人目 ３９才 ②
前回お会いしてから２週間経ちました、今回の舞台もまた成城学園前です
ちょうど見たい映画もあったので誘ってみたかったんですが、相手の都合が合わずお食事にしましょうということになりました
今日は何を話そうかな、アルバイトの人とはあまり仕事の話もできないし何か題材となるものを探さなくては・・・
結婚観とか聞いてみようかな、バツイチさんだし次に期待するものがあるかもしれない
同じ待ち合わせ場所で待っていると同じ格好で現れたのですぐにわかりました
お店は決めてないのでリクエストしてもらい、歩いて１分もしないうちにご希望のパスタ屋さんがあったのでそこに入りました
とりあえず前回途切れたテレビやドラマの話をしながらお食事です
共通の趣味がそこくらいしかないのでなんとか話を広げて時間を持たせました
そういえば今日はあまり回りが気にならないようです、２回目だからでしょうか
できれば結婚観の話もしたかったんですがお店が混んできてしまいました、残念
あとで喫茶店に入った時にでもすればいいかな
お互い知らない街なのでちょっと散策、散歩ならお手の物です(笑)
結構おしゃれなお店が多いですね、やっぱり世田谷はちがうなあ
ぐるりと一周してきて駅に近づくとゴディバがあったのでのぞいてみました
来週身内を訪ねる予定があったのでお土産を買うのにちょうどよかったんです
程よく歩いたところで喫茶店に、先ほど買ったチョコの話から親族の話になりました
そして突然事件は起こったのです
「ご兄弟の仲はよろしいんですね。いいですね」
「こういった活動してると身内にも心配をかけてしまうので大変です(笑)」
「こういった活動といいますと？」
「婚活のことですよ」
この瞬間みるみる彼女の顔が険悪になっていきます
「そんなつもりで来たんですか？」
お、なんだ？どうした？わけがわからないぞ
「エキサイトは婚活サイトですけど」
「私はそんな気持ちで来たわけではありません。出会いを広げようとおもっただけです」
だめだこりゃ、ちょっとおかしい
いくらなんでもそれはないでしょう、エキサイトが婚活かどうかは関係ないです
普通に話している初対面に近い人に対していきなり怒り出すのはありえないです
ようするになめられているんでしょう、反撃はしてこないと
前回もそうだけど自分の感情が抑えられないんでしょうね
この人がバツイチなのもそのあたりの理由でしょうか
この後も嫌味を言われてしかも解散間際の捨て台詞が
「絶対に幸せになってやるっておもってます」
これだもの、もはやギャグです
私は途中から何も言いませんでした
婚活は意にそぐわないことだらけ、それでもみんな穏便に円滑に面接をしているんです
振られることより非常識な人と話すことのほうがよっぽどショックを受けますね
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